はじめに

    私がスケッチを描く時というのは、たいがいは
仕事先宿で、せいぜい窓からの風景か、バス
の停車中、出発ぎりぎりまで鉛筆を走らせて旅情
    をしまい込んできた。
昨年から今年にかけて、長井山岳会の会員とし
四十年記念事業にかかわり、葉山、祝瓶山、明
    神峠、里見坂などでの山々をスケッチする機
会を得た。
主に、野川源流部に入り、祝瓶山、西朝日、大玉
    山瓶山登山道に沿って描いたものであ
る。自然と向かい合い、大地の息吹を感じながら、
風景と対話するようにスケッチするひとときは、私
    にとって唯一の喜びである。
また、この山々は自然の営みや私たちの暮らしに
欠かせない水のみなもとをつくり、心のふるさとで
    あることを思いながら、ささやかな画文集にまと
めてみた。















挿絵

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